【仏青通信】手を合わす大切さ

郡家別院では若手僧侶の集まりである「仏教青年会」のコラムをまとめた『仏青通信』を配布しています。ホームページ転載にあたり、一部加筆、修正を行っています。

先日ご門徒様のお宅にお参りさせて頂いた時のことです。

そのお宅はおじいさんが一人暮らしで、今日はおじゅっさんが来るのでお茶だしなどをお孫さん(女性)に見てほしいと、お孫さんと六歳と四歳のひ孫ちゃん(女の子)が来られていました。

ひ孫ちゃんたちはとても大人しく、おじいさんの真似をして手を合わしていました。

お勤めの最後に「御勧章ごかんしょう」を拝読する為に、横向きになると四人が同じように頭を下げて聞いていただきました。

その姿はとても有難く、ひ孫ちゃんたちはとても可愛い姿でした。

「御勧章」を書かれた蓮如上人は阿弥陀さまの〝み教え〟は若い時から親しみなさいと勧められました。

私も小さい頃、祖父母の真似をして手を合わしていたことを思い出しました。

ひ孫ちゃんたちには、これからも手を合わすことを続けてほしいと思いました

お勤めが終わるとおじいさんがお仏壇にお供えしてあった、お菓子をひ孫ちゃんたちに渡すと二人は喜んでいました。

おじいさんが「私も子どもの頃、祖父母がしてくれてたのを今自分がしています。」と嬉しそうでした。

お念仏の〝み教え〟は、身近な家族の手を合わす姿を通して伝わってきたのだと感じる、とても有り難いご縁でした。

《手を合わす姿に 育てられ》

合掌

第8北組 善行寺 宮川浩文