真宗大谷派の僧侶であり、漫画家でもある光澤裕顕さんに、ほっこりさんをテーマに4コママンガを書いていただきました。

『難度海』
「昔は、一生に一度でも御本山へお参り出来たら幸せだった。今はいつでもお参り出来る、良い時代だ。」
コロナ以前、そんな話をよく聞きました。
しかし、今はどうでしょうか。
電車や車を使えば、行こうと思えばすぐにでも行ける。
しかし、「行ってはいけない」と世論が止める。
「〜したい」「〜やりたい」という自分の欲求が、必ずしも満たされるというわけではありません。
そういった自分の思い通りにならない世界を親鸞聖人は『難度海(なんどかい)』と名付けられました。
自分の「〜したい」があるように、様々な人の欲求が、世間には荒れ狂う海のように渦巻いています。
本山参りが「出来ない」時代ですが、「(物理的に)行けない」と「行ってはいけない」
果たして、苦しいのはどちらなのでしょうか。
合掌