こんにちは、別院承仕の三原です。
郡家別院の納骨堂には現在8体の骨仏を安置しています。
昭和までは仏像を作れる仏師の方がいらっしゃり、その方に制作をお願いしていましたが、平成に入ってからはそういった技術を持つ方も少なくなり、樹脂で型どった骨仏が続きました。
しかし、令和になって立体造形をされている若手作家が骨仏を制作してくださることになりました。
製作者は、千葉尚美(ちばなおみ)さんという真宗興正派のお寺に生まれた方です。
千葉尚美さんのプロフィール
まずは千葉尚美さんの略歴です。
- 1979年 香川県生まれ
- 2002年 大阪芸術大学美術学科平面コース卒業
- 2015 「図と地の温度 千葉尚実+HANNA 2人展」 高松市塩江美術館
- 2018 「高松コンテンポラリーアート・アニュアル vol.7 つながりかえる夏」高松美術館
- 2020 「香美アートアニュアル vol.8 明日へ続く日々」 香美市美術館など、県内外で、個展、グループ展など多数。
どんな作品を創っているのか詳しく知りたい方は、千葉尚美さんのホームページも見てね!
抱負
私は真宗興正派の寺に生まれました。
小学生の時に得度しましたが、次女ということもあって、仏教の事はあまり考えずに育ってきました。
しかし、作家活動を始めると、不思議と宗教的なモチーフが作品に登場することが多くなりました。
今回このお話を頂いて、やはり仏教との縁を感じています。
本格的な仏像を制作するのは初めてですが、後に残るものですし、亡くなられた方と遺族の皆様にいい物が出来るように努めたいと思います。
現在の活動
”平面””立体””映像””インスタレーション”など様々な手法を用いて現代美術の作品を制作しています。
最近は、 高松市のアート事業で障がい者施設に通い、 一緒に作品を作っています。
人と関わる事によって、 意図していなかったことが起こっていく面白さを感じています。
骨仏の試作品
千葉さんに、どういった骨仏になるのか試作品を作っていただきました。
これは30cmぐらいのサイズですが、実物はもっと大きなものになり、材質、技法なども異なります。
写真よりもはるかに尊いお姿になることでしょう。
こちらの試作品は極楽堂にあります。
別院にお参りの際は、ぜひ御覧ください。
完成は4年後の2025年(予定)
新しい骨仏は、4年後の2025年の完成を計画しています。
平成27年の骨仏法要以後にお預かりしているお骨は、こちらの骨仏になります。
今後も進捗がありましたら、ホームページ、案内ハガキなどで報告させていただきます。
合掌