真宗大谷派の僧侶であり、漫画家でもある光澤裕顕さんに、ほっこりさんをテーマに4コママンガを書いていただきました。
西に沈む夕日
お浄土は西方浄土という言葉があるように、西にあると言われていきました。
私達は科学の知識がありますので、地球が丸いという事も知っていますし、地球は太陽の周りを回っている(地動説)というのも知っています。
なので、西に浄土があると言われても「ずっと西に進み続けるといつかは地球を一周して元の場所に戻ってくる」とか、「宇宙空間のどこかにお浄土があるって事なのか」と考えてしまうかもしれません。
しかし、この西というのは夕日が沈んでいくその先にお浄土があると考えるのが良いかと思います。
私たちは、太陽が登ってくるのを見ると一日の始まりを感じますし、太陽が沈むのを見ると一日の終わりを感じます。
西というのは終わりを感じる方角なんですね。
科学の知識は私たちを豊かにしてきました。
ですが、たまには夕日を見た自分の感覚を見返してみるのも良いかもしれませんね。
合掌
承仕 三原俊亮