【4コママンガ】ほっこりさんその7

真宗大谷派の僧侶であり、漫画家でもある光澤裕顕さんに、ほっこりさんをテーマに4コママンガを書いていただきました。

三毒の煩悩

言っても仕方のないことを、くどくどと言い嘆くことを「愚痴をこぼす」といいます。

そして、よく愚痴をこぼす人を「愚痴っぽい人」などと言いますが、これはあまり良く思われませんね。

言っても仕方がないのに、ついつい口から不平不満が出てしまう。

それに本人は気付かなかったり、心の中に秘めておく事ができなくなるんですね。

愚痴という字は、それぞれに意味があります。

「愚」は本当の事を分かっていない。気が付かないという意味です。

「痴」は考えが足りない、思慮が足りないという意味です。痴の部首はやまいだれですが、まさに知性が病んでいるという事なのでしょう。

煩悩は百八あるといわれますが、その中でも特に強力なものを「三毒の煩悩」といい、愚痴もその中に入っています。

  1. 貪欲(とんよく)=むさぼり欲しがる心
  2. 瞋恚(しんに)=いかり腹立つ心
  3. 愚痴(ぐち)=心性が愚かで、一切の道理にくらいこと

真理を理解する能力のない愚かな心が愚痴なんです。

自分は悪くない、相手が悪いという心が愚痴を生みます。

この漫画で言うと、夏が悪いといったところでしょうか。

でも、夏が暑いのは当たり前。

自分の捉え方ひとつで、悪かったものが良いものに変わります。

ついつい愚痴が出てしまう自分に気付いていきたいものですね。

合掌

郡家別院 承仕 三原俊亮