郡家別院では若手僧侶の集まりである「仏教青年会」のコラムをまとめた『仏青通信』を配布しています。ホームページ転載にあたり、一部加筆、修正を行っています。
お暑い中のご参詣ありがとうございます。
今年は格別の暑さ。
梅雨明けも早く、私も涼しい家の中から出るのに後ろ髪を引かれる季節となりました。
ふと子供の頃を思い返しますと、夏には寒い日が恋しいと言い、逆に、寒い日には暑い日が恋しいと言っていたなと思い出します。
子供の頃だから口に出して居ましたが、今同様のことを頭に浮かべど、口に出すことはありませんね。
当時の私には、夏は暑く、冬は寒いという事が「あたりまえ」では無かったのかもしれませんね。
では、いつから私達は夏が暑く、冬が寒いのが当然であると思い始めたのでしょう?
いつから私達は、薪に火を付けて炊事をせずに、ボタン1つでご飯を温めているのが「あたりまえ」だと感じているのでしょう?
携帯が震えてボタンを押すと遥か遠くの人とお話出来る事をいつから…
親鸞さまは、私たちが欲しがっている物を与えてくださるわけではありません。
私たちが損得のものさしを超えた世界に生きることを願っておられるのです。
おつとめをするのは、親鸞さまの教えを聞いて、そのような世界に生きる者となるためなのだそうです。
第8南組
福浄寺 古市朋生